2020年5月25日月曜日

膝OAに対するスクワットの注意点



立位のみで既に関節裂隙に痛みを生じる患者の場合は、通常スクワット運動は行わせない方が良い

GradeⅢ以上の患者では立位で関節裂隙が消失するケースもあり、荷重をかけての膝屈曲運動は症状を悪化させてしまうこともある
痛みの強い患者では、仰臥位で膝関節の荷重を除去した状態でアイソメトリックスから開始する


スクワット自体は、膝OAのリハビリでは多く取り入れられている運動である

理由は

スクワット動作自体が、前後左右の重心移動が少ない、垂直の上下運動で形成されていること
簡易で、患者自身も理解しやすい運動であること
下肢全体の筋力増強だけでなく協調運動も得られること

など、多くのメリットがあるからだろう


ただ、患者の中には独自の解釈で誤ったスクワット動作を行い、異常な運動パターンとして運動をしているケースも多い
これでは目的とする筋郡の筋力が得られないだけでなく、関節面へのストレスを増強させてしまうことにもつながりかねない
患者自身が正常な運動パターンを理解し、獲得できるまで根気良く指導していくことも、大事な仕事といえる



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