人体の軟骨組織には次の三種類がある
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硝子軟骨
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最も硬く丈夫である
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線維軟骨
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線維成分が重なり、コラーゲンを多く含む
強い圧力に耐える事が出来る
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弾性軟骨
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弾性力に富む
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膝関節で言えば
関節面を形成するのは硝子軟骨で、骨への衝撃吸収や、関節面の摩擦を減少させる働きがある
半月板を形成するのは線維軟骨で、膝関節にかかる荷重を軽減させる働きがある
関節軟骨が一度傷つくと、修復されにくいという性質があるが、これは関節面に血管が通っていないことで、損傷組織の修復ができないことが理由である
膝関節の摩擦係数は0.002とされ、アイススケートの摩擦係数の1/10といわれている
現代の技術で、これほど低い数値を人工物を作ることはまだ不可能である
変形性膝関節症が進行し、人工膝関節を入れるにしても、金属セラミック対ポリエチレンの摩擦係数は0.05で、自然の関節の25倍の高値である
このような考えると、自然にある関節は驚くほど高性能であり、不必要に損傷させてしまうことは本当にもったいない
膝に痛みが出た場合は、初期段階で適切な処置、治療、日常生活動作を行うことで、進行を防ぐ事が大切になる

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