指伸筋腱の緩みや緊張は、指関節や手関節の肢位によって大きく変わる
「指関節伸展位・手関節中間位の時に、伸筋腱の位置を0㎜」とした時に
「指関節伸展位・手関節最大背屈位では16㎜」の伸筋腱の中枢移動が確認できる(伸筋腱は緩む)
「指関節屈曲位・手関節最大屈曲位では35㎜」の伸筋腱の末梢移動を確認できる(伸筋腱は緊張する)

この指関節、手関節の姿勢の位置による伸筋腱の移動距離を理解しておくと、リハビリに有効である
伸筋支帯において指伸筋腱癒着が起きている症例に対して、指伸筋腱の中枢移動距離を獲得するには
伸筋支帯より末梢部の伸筋腱を伸長させた肢位(手関節屈曲位・DIP/PIP伸展位)においてMP関節の屈伸運動を反復して行わせる。
それが可能になったら、手関節中間位・DIP/PIP伸展位にて、MP関節の屈伸運動を行わせる
最終的に、手関節背屈位・DIP/PIP伸展位にて、MP関節の伸展運動を行えるようになったら終了とする。

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