痛点を圧迫すると閾値が上がることがある。
これを利用すると、関節可動域訓練の際に有効である
筋腱移行部付近に生じる限局的な発痛部位を、指で圧しながら関節運動を行うと、痛みが出ないか、もしくは出たとしても痛みが軽度した状態で、関節可動域訓練を行うことができる
例えば、屈曲120°で膝窩の痛みのため、それ以上曲げられない症例の場合
膝窩に生じた発痛部位を指で圧すると、痛みがなく120°以上膝を曲げることができるようになる
屈曲120°を越えると、(例えば)130°くらいで別の場所に発痛部位を訴えるので、移動した痛点を再び指で圧して痛みを消失させる。すると、さらに深く膝を曲げることができるようになる
これを複数回続けると、関節の可動範囲が増大する
圧を加える強さは人それぞれだが、成人男性60kgの体系の人だと、およそ3kg(体重計などで3kgの強さは測れる)の強さで、痛点を骨に向かって垂直に押し付ける。
触・圧覚の求心性伝導路には、痛覚の求心性伝導路を抑制する作用があるようだが、発痛部位が飛び移ることや、圧刺激が解除されてからも痛みが消失していること、可動域が改善した状態を維持することは不思議といえる
肩の運動制限を持つ人の棘上筋腱移行部に行ったことがあるが、圧迫の瞬間に強い痛みを訴えてできない症例がある一方、痛みが軽減して可動域訓練がスムーズに行う事が出来た症例もある
施術の参考になればと思う

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