長距離ランナー、ボクシング、ラグビー、サッカーなどのスポーツでは、足の甲に痛みが出ることがあります。原因の一つとして挙げられるものに、疲労骨折があります。
骨折と聞くと、「強くもぶつけていないのだか、まさかそんなことは無いのでは?」と思うかもしれませんが、疲労骨折は骨折と違って、強くどこかにぶつけていなくても生じる骨折です。具体的に言うと、軽微な外力が繰り返し同じ場所にかかることで、骨に負担がかかり、気が付かない間に骨折をします。
ボキッと折れるタイプの骨折ではなく、骨の中にヒビが入るような骨折が特徴的と言えます
■ 軽微な外力が原因で骨折をするの?
長距離ランナー、ボクシング、ラグビー、サッカーなどのスポーツでは、ステップ動作やランニングなどで繰り返し地面と足との間で衝撃が加わります。
一回の衝撃は小さくても、毎日毎日その衝撃が同じように足に加わると、気が付かない間に骨折を起こすことになります
例えば、針金を一度曲げても、しなやかに曲がりますが切れることはありませんよね?
しかし、同じ場所を何度も曲げ伸ばしを繰り返すと、あるとき突然その部分で切れてしまいます。これと同じように、骨も折れてしまいます。
■ 骨の中にヒビが入るだけならスポーツはできるの?
骨が完全に折れているわけでないため、歩くことも可能で、本人は大丈夫だろうと考えてしまいます。中には無理をして運動を続けてしまう人がいますが、これは注意が必要です。運動が原因で骨を傷つけてしまっているのに、運動をしてしまえば、さらに骨への負担が増大するからです。
このタイプの骨折は治癒期間が長いため、長期の運動の休止を余儀なくされます。
■ 疲労骨折をさせないために
もし足の甲に違和感が現れた場合は、すぐにでも足の甲に負担をかけないようにしましょう
クッション性のある靴を履く
ジャンプの高さを低くする
走る距離、ジャンプの回数を少なくする
違和感のある間はジャンプ、ランニングを一切やめて、筋トレなどを行う
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など、足に負担をかけない方法は沢山あると思います
症状の初期段階で、脚に負担をかけないようにすれば、すぐに違和感もなくなり、運動を開始することができるでしょう
■ 疲労骨折を自分で確認する方法
足の甲の痛みが強く「もしかすると疲労骨折を起こしているのかな?」と思った場合に、ご自身でできる確認方法があります
痛みのある部分(足の甲の骨)の皮膚を見てください。左右の足の甲を見比べてみたときに、痛めている足だけ赤く腫れあがっている場合は、注意が必要です
次に、患部から離れた足の甲の骨を叩いてみてください。このときに患部に痛みが誘発される場合は、疲労骨折の疑いが強いと言えますます
骨折をした骨は振動に敏感に反応して痛みを感じさせるからです。筋肉の炎症の場合はこのような症状は見られません
痛みのある所が赤く腫れている
骨を叩くと痛みがある
といった症状がある場合は、骨折の可能性が高いので、診察を受けることをお勧めします


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