2020年2月12日水曜日

膝関節への捻れ制限テーピング



膝のテーピングには、屈曲や伸展運動の制限を目的として行われるものや、前後動揺や側方動揺をおさえる目的で行なわれるものがある
ここでは、膝の内方捻じれを制限する際に行うテーピングは、どの肢位で行うのが一番良いのかを紹介する




結論を最初に言うと

膝の内方捻じれを制限するためには
「膝関節完全伸展、股関節外旋位」の肢位で(図1)
「脛骨外側上顆→膝蓋骨内側縁→大腿外側中央へ走行するよう」(図2)にテーピングを貼ることが有効である(ここでは分かりやすくするために、1本しか貼っていない)

図1
図2


図1の肢位において、図2の走行でテーピングを貼ると、テーピングの長さは最短になる。つまり逆方向への運動を制限できる(膝の内方捻じれを制限できる)ことになる





6通りの姿勢で「脛骨外側上顆→膝蓋骨内側縁→大腿外側中央へ」テーピングを貼ると、テーピングの長さは次のように変化する 図3
膝の肢位
股関節の肢位
テーピングの長さ
完全伸展位
外旋位
29cm
中間位
30cm
内旋位
31cm
屈曲90°
外旋位
34cm
中間位
35cm
内旋位
36cm

テーピングの長さの最も短い「膝関節完全伸展、股関節外旋位」の肢位で貼ると、最も膝の内方捻じれを制限でき
テーピングの長さの最も長い「膝関節屈曲90°、股関節内旋位」の肢位で貼ると、膝の内方捻じれは制限できない


膝の内方捻じれを制限できれば、内側側副靭帯へのストレスを軽減する他に、外側半月板へのストレスも軽減する事が出来るだろう

















↑クリックすると、ランキング投票になります
よろしくお願いします!