膝のテーピングには、屈曲や伸展運動の制限を目的として行われるものや、前後動揺や側方動揺をおさえる目的で行なわれるものがある
ここでは、膝の内方捻じれを制限する際に行うテーピングは、どの肢位で行うのが一番良いのかを紹介する
結論を最初に言うと
膝の内方捻じれを制限するためには
「膝関節完全伸展、股関節外旋位」の肢位で(図1)
「脛骨外側上顆→膝蓋骨内側縁→大腿外側中央へ走行するよう」(図2)にテーピングを貼ることが有効である(ここでは分かりやすくするために、1本しか貼っていない)
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図1
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図2
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図1の肢位において、図2の走行でテーピングを貼ると、テーピングの長さは最短になる。つまり逆方向への運動を制限できる(膝の内方捻じれを制限できる)ことになる
6通りの姿勢で「脛骨外側上顆→膝蓋骨内側縁→大腿外側中央へ」テーピングを貼ると、テーピングの長さは次のように変化する 図3
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膝の肢位
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股関節の肢位
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テーピングの長さ
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完全伸展位
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外旋位
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29cm
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中間位
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30cm
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内旋位
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31cm
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屈曲90°
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外旋位
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34cm
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中間位
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35cm
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内旋位
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36cm
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テーピングの長さの最も短い「膝関節完全伸展、股関節外旋位」の肢位で貼ると、最も膝の内方捻じれを制限でき
テーピングの長さの最も長い「膝関節屈曲90°、股関節内旋位」の肢位で貼ると、膝の内方捻じれは制限できない
膝の内方捻じれを制限できれば、内側側副靭帯へのストレスを軽減する他に、外側半月板へのストレスも軽減する事が出来るだろう

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